デザインコンサルティングは、まずお客様のお話を聞く「ヒアリング」から始まります。
ヒアリング内容は、私が今までしてきた仕事の中で「この話は宣伝媒体に反映したほうがよい」と思っている内容についての質問集で、
「今までそんなこと聞かれたことなくて驚いた。考えたこともなかったよ!」と驚かれる方も多くみえます。
“自分でも気づかないところに魅力は潜んでいる”というお話もありますが、広告や宣伝に関しては、まさにそれを掘り下げることが重要だと思います。
自分の商品やサービスに関して、どれだけ長い間、思いを詰め込んできたか。
それを使って、購入者の方にどうなってほしいか。
…こういうことは、普段は漠然と、ぼんやりと頭のどこかで考えているだけかもしれません。
しかし、広告やホームページ等の宣伝媒体には、そういったものが思い切り現れてしまうので、実はとても大事な部分なのです。
(これは「売れるデザイン+売れる文句=広告完成!」ではないはず…と繰り返し考えてきたことで見えるようになったのだと思います。)
そのヒアリングは約2時間行います。(が、だいたい皆さん、気づくともっと長く話しています)
そしてヒアリングを踏まえて、「私はこういう考え方で作るデザインが良いと思います。」という考察を、「デザインコンサルティング結果」のレポートとして提出させていただきます。
情報は、伝える順番、配置、大きさなどにより、相手の頭の中に入るスムーズさが違います。
レイアウトは骨格であり広告の「土台」。
建築、お店づくりで例えると設計作業にあたると思います。
基本である設計がおかしければ、どんな立派な見栄えの良い店を建てても、居心地が悪く誰もよりつかない、導線が悪くサービスに響く、倒壊…などが起きます。
「最終的に、どんなお店にしたいのか。お客様には、どういう感想を持って欲しいのか。」 そこから逆算し、どんな設計図(レイアウト)ならちゃんと機能する良い完成品になるのかを考えます。
レイアウトでは「どんな情報の順番や、大きさにするか」を、情報を埋め込んだ状態をイメージしながらバランスを取ってまとめます。
それがある程度まとまったら、最後に行われるのが家の外装にあたる「デザイン」です。
(使用する写真やコピー、アクセントは、インテリアにあたるかもしれません)
人から見て、外から見て、どんなデザインにしようか。どんな門にして、庭には何の花を植えようか、玄関前のライトはどんな形にしようか…。
もちろん、外見が悪ければ見向きもされないので、それも大事です。
でも、情報を「伝える」という必要がある場合、外見と同じくらい大切なのは、土台である「レイアウト」だと、私は考えます。
そのため、デザインコンサルティングでは、
デザインに関して、色や形、コピーなどに関しての詳細にはまだ触れず、主に「どの情報を選んで載せるか」と「レイアウト」に関してのお話を書きます。
商品やサービスの魅力を伝えるには、この情報の配置・全体のバランス(レイアウト)にしたほうが、より受け手の頭に入る
という内容です。
約7日〜10日間くらいをかけレポートを作成し、手元にお届けします。
それを社内で検討していただき、「よし、このデザイナーにお願いしよう!」と思っていただいた場合に初めてデザインのご依頼をいただけるように。
そう考えながらお仕事をしています。
でも、このような思いと方法で仕事をすると、どうしても時間とお金もかかってしまいます。
しかしこうして取り組むことで、必ずお客様のためになるものが作れるはずだと信じて、デザインをしています。
実際にこのやり方でお仕事をさせていただいたお客様には大変喜んでいただけるので、「この方法で良いのだ」と確信が持てるようになりました。
「会社の商品やサービスを人々に伝えるために、表面だけではなく中身まで伝えるために、どうやって掘り下げてデザインや宣伝媒体にしていけば良いか分からない。」 そういう悩みを持っている方のお役に立てることを願っています。

〔終〕